toggle

楽食

楽食(らくしょく)ってなに?

楽食という言葉はあまり聞きなれない言葉だと思います。

『楽食』とは日本歯科大学総合診療科 栄養士 山田晴子さんが提唱した造語です。

「見ためが同じ食事を、家族と一緒に美味しく・楽に・楽しくとるための方法で、誰もが食べやすい食事」を言います。

高齢者や障害者の居住空間から障害となる段差などの“バリア”を取り除くことをバリアフリーと言い、住み易い環境を整えるのにとても重要なことは皆さんご存知の通りです。

見 落とされがちですが、食事の食べやすさもまた高齢化社会のバリアフリー化には重要な課題です。普通の食事が摂れなくなったら、刻み食?ミキサー食?流動 食?。それではあまりにも味気なくありませんか。私たちは、いくつになってもみんなといっしょに美味しいものを美味しく食べたいものです。

楽食とは食のバリアフリーを目指すものです。

具体的には・・・

楽食は、介護食と健康食の中間に位置付けられます。
食材の選択や調理の工夫により、家族と一緒にだれもが楽に美味しく食べられる食事です。
見た目や食感も普通の食事と同じで、介護食を意識させません。
誰もが一緒に食べられる食感のある楽食を普及することは、精神的な安定も含め、食べる能力を維持し低下を予防して、健康づくりへと繋がっていきます。

笠間市では塙歯科医院の塙章一先生を中心として、1997 年より「楽食」の研究・普及活動を行い、「食による人にやさしい町づくり」を提唱し成果を上げています。お年寄りが家族と一緒に外に出やすい環境の整備 (例:レストランの楽食の導入・道路等のバリアフリー化etc.)が行政、歯科衛生士、栄養士、保健師、陶芸家、調理師、食生活改善推進員など多職種の人 達とのチームアプローチによりできつつあります。

石岡市の、ある老人ホームでは、施設長が入居者の生活の質の向上と嚥下性肺炎の予防を目的に、茨城県保険課とタイアップして「楽食と口腔 ケアの確立」のプロジェクトを立ち上げました。当歯科医師会も参加し、口腔ケアのマニュアル化を図るとともに、前述の塙先生、田中充也氏の協力を 得、入居者の食事に「楽食」の導入を試みています。

メニュー

楽食メニューは、食材や時間の都合で、いつでもご提供できるメニューばかりではございません。
又、お客様によりいろいろ条件が違いますのでじっくりお話をお聞きしながらメニューを作るためにいつでもすぐにできるとは限りませんのでご了承ください。
前もって(2日前以上に)、ご予約をしていただき、条件をお知らせください。

※その日のご予約の状況により腎臓病食等できない場合がございます。
又時間や条件で提供できるものもありますので、まずはお電話お願い致します。

楽食

楽食メニューですが、現在お休みを頂いております。
楽食メニュー再開の際には改めて告知致します。
よろしくお願い致します。

楽食コース(530Kcalのメニュー通常の1/3程度のカロリー)
※画像はイメージです

■カロリー:概ねコンビにおにぎり約3個分

■料金:3,000円【税別】 5,000円【税別】

※楽食メニューは成分表付きの場合には、2日以上前にご予約ください。
※成分表はご準備できませんが、当日でもご提供できます。(成分表の例
※当日の状況により出来かねる場合もございます。

糖尿病食コース

フランス料理の糖尿病食コースです。

カロリー制限やその他、条件をお聞きしてメニューを作成いたします。(7日前までにご予約ください。)

詳しくは、お問い合わせください
※当日のご注文は承っておりません。7日前までにご予約ください。

嚥下食(えんげしょく)コース

フランス料理の嚥下食コースです。

カロリー制限のある場合やその他、条件をお聞きしてメニューを作成いたします。(7日前までにご予約ください。)

詳しくは、お問い合わせください
※当日のご注文は承っておりません。7日前までにご予約ください。

楽食の会とは

茨城県歯科医師会東西茨城支部食文化研究会に属し、高齢者、障害者だけで なく誰もが楽しく食べられる食事を楽食と言い、歯科医師、歯科衛生士、栄養士 が中心となり、レストラン、笠間焼き作家、各種団体、個人が参加てメニューや 補助具、環境改善に知恵を出し合う緩やかな集合体・”食が健康の基本”という 視点から歯を健康にして元気に食べることからスタート、ノウハウをオープン化して、 さまざまな職種の人達が集まり笠間市で深く形成している。

たまの”よそいきの食事”を、摂食機能(義歯や嚥下障害)や代謝機能(糖尿病等)に制限の ある人も自然に皆で、見た目が同じ食事を、家族と一緒においしく、楽に、楽しくとるための方法 で誰もが食べやすい食事楽食とは加齢と共に制限が加わってくる食卓を楽しく和気藹々に彩る 知恵と工夫の食事といえる。
年齢が高くなるほど1日に摂るエネルギィー量は規制され、義歯などに頼る人も多いため、若き 日何の感慨もなく食べた料理にすら不自由する”食”は生きる糧、愉しくなければ活力の源になら ないのでは、子供はしっかり食べなければ、身体つくりができない、高齢者は、食卓を愉しむことが できなければ明日の活力の源にならないのでは。

  • カロリーを減らす工夫
  • ソースの使用量を少なくする
  • 地場産の野菜を多用する

下味の浸透しやすい真空調理、調味料、油の使用量を最小限に鶏肉、ターキー等脂肪分の多い皮をはずし真空調理を活用する、調理に使う油はスプレーオイルを本体に吹きかけ少量にしている。
焼いた肉は表面に浮き出た脂を温めたブイヨンで洗い流すと、さっぱりした食感が得られる。
こんにゃく製品を使えばカロリーダウン。
シフォンケーキなどのデザートでは、卵白の比率を高め、BPをくわえて、ボリューム感を だしつつ、カロリーを抑える。
噛む能力が落ちてくると嚥下機能も落ちる、ものを飲み込むには、食べ物を歯でつぶし ながら唾液を加え、ある程度の粘性を持たせ喉を通りやすい状態にすることが重要で 嚥下障害が起きるとパサついたものがたべにくくなり誤嚥性肺炎の元になったり水溶性 の食べ物を一気に飲み込むことも危険になる、食べ物にトロミをつけてゆっくりと喉を通す。